投資IQアップ講座 第5回:投資信託とETFの理論

投資初心者が最初に選びやすい商品として「投資信託」と「ETF(上場投資信託)」があります。
どちらも分散投資を実現できる便利な仕組みですが、その理論的な背景を理解しておくことで、より効果的な投資判断が可能になります。

目次

投資信託とETFの共通点

  • 多数の投資家から集めた資金をまとめ、専門家(運用会社)が株式や債券などに分散投資
  • 少額から投資可能で、初心者にも始めやすい
  • 分散投資によるリスク低減効果が最大のメリット

インデックス投資とアクティブ投資

  • インデックス投資
    • 日経平均株価やS&P500など、市場全体の動きを目指す
    • 低コストで、長期的に市場平均のリターンを狙える
  • アクティブ投資
    • ファンドマネージャーが銘柄を選別し、市場平均を上回ることを目指す
    • 成功すれば高リターンもあるが、コストが高め

ETFの特徴

  • 株式と同じように証券取引所で売買できる
  • リアルタイムで価格が変動する
  • 信託報酬(運用コスト)が低めに設定される傾向
  • 例:日経225ETF、S&P500ETF

コストがリターンに与える影響

投資理論では「コストの差がリターンに直結」します。

  • インデックス型ETF:信託報酬 0.1%前後
  • アクティブ型投信:信託報酬 1〜2%以上


100万円を20年間運用した場合(年利5%)

  • 信託報酬 0.1%:約265万円
  • 信託報酬 2%:約180万円
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投資家の視点

  • 長期的な資産形成には低コストのインデックス投信・ETFが有力
  • アクティブ投資は「テーマ投資」「成長期待株」などに活用可能
  • 重要なのは「商品選び」よりも「投資を継続する仕組み」

まとめ

  • 投資信託とETFは分散投資を簡単に実現できる仕組み
  • インデックス型は低コストで長期運用に向く
  • コスト差が複利で大きな差を生むことを理解することが重要

理解度チェック(全3問)

Q1. インデックス投資の特徴はどれでしょうか?

①市場平均の動きを目指す
②ファンドマネージャーが独自に銘柄を選ぶ
③短期的な値動きで利益を狙う

解答を見る

正解:①
インデックス投資は市場平均に連動する運用を目指します。

Q2. ETFと通常の投資信託の大きな違いは?

①ETFは証券取引所でリアルタイム売買できる
②ETFは海外では買えない
③ETFは分散投資ができない

解答を見る

正解:①
ETFは株式と同様に取引所でリアルタイムに売買できます。

Q3. 投資信託における「コスト」の代表例は?

①為替手数料
②株主優待
③信託報酬

解答を見る

正解:③
投資信託では運用にかかる「信託報酬」が代表的なコストです。

次回予告

次回のテーマは 「第6回 不動産投資と収益還元法」 です。
インフレ耐性を持つ投資として注目される不動産を、収益還元モデルから理論的に学びます。

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この記事を書いた人

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