投資IQアップ講座 特別編①：積立投資とドルコスト平均法

投資の世界では「コツコツ積み立てることが大切」とよく言われます。
その代表的な手法が ドルコスト平均法 です。
ニュースや証券会社の広告でも目にすることが多いですが、その仕組みと効果をしっかり理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。

ドルコスト平均法とは？

• 一定額を定期的に投資する方法
  価格が高いときには少なく、安いときには多く買える仕組み。
• 平均購入単価を下げる効果が期待できる。

例

• 毎月1万円ずつ投資
• 株価が高いとき（1口=1,000円） → 10口購入
• 株価が安いとき（1口=500円） → 20口購入
  👉 平均すると購入単価が自動的に調整される

メリット

1. 投資タイミングを考えなくてよい
   → 感情に左右されず、淡々と投資できる
2. リスク分散効果
   → 長期的に平均取得価格を下げられる可能性
3. 初心者にも続けやすい
   → 少額から始められる（NISAやiDeCoと相性◎）

デメリット

1. 右肩上がりの相場では不利
   → 一括投資の方がリターンが大きいこともある
2. 下落相場が長引くと資産が増えにくい
3. 元本保証はない
   → あくまでリスクを抑える手法のひとつ

投資家の視点

• 積立投資は「長期的に時間を味方につける方法」
• 短期で大きなリターンを狙うものではない
• 自分のリスク許容度に合わせて「毎月の積立額」を決めることが大切

まとめ

• ドルコスト平均法＝一定額を定期的に投資することで平均購入単価を調整する手法
• メリット：感情に左右されない・長期投資に強い
• デメリット：相場環境によっては一括投資に劣る
• 長期の資産形成においては、初心者からベテランまで有効なアプローチ

理解度チェック（全3問）

Q1. ドルコスト平均法の基本的な仕組みは？

①毎回同じ数量を買う
②毎回同じ金額を投資する
③毎回価格が安いときだけ買う

Q2. ドルコスト平均法のメリットは？

①投資のタイミングを考えなくてよい
②常に一括投資よりリターンが高い
③元本が保証される

Q3. ドルコスト平均法のデメリットは？

①相場が右肩上がりだと一括投資に劣る場合がある
②投資額が必ず減る
③分散投資ができない